先輩オーナーインタビュー
新潟県長岡市で高校を卒業し、そのまま工作機械メーカーに就職。仕事の面白みも感じられぬまま、家と会社の往復で淡々とした日々を送っていた頃、らあめん花月嵐のFCとして埼玉県蕨市に店を立ち上げることになった兄から「一緒にやってみないか」と連絡があったんです。それがきっかけで上京し、働くようになりました。当時はらあめん花月嵐のことを知らず、飲食店で働いた経験もありませんでしたが、まだ22歳と若く、新しい世界に飛び込むことができたのだと思います。最初はわからないことだらけでした。でも仕事の内容がきちんとシステム化されている研修だったので頑張れましたね。「らあめんってこうやって作るんだ」なんて、見るものすべてが新鮮でした。
兄のFC店が残念ながら店を閉めることになり、そのあと本社直営店の社員になりました。毎月のように新商品が出るなど、らあめん花月嵐の取り組みに面白さを感じていましたから、このまま辞めるのではなく、もっとやってみたいと考えたからです。 マニュアル化もすすみ、この先10年後、20年後、30年後とらあめん花月嵐がどう進化していくのかを見てみたかったというのもあります。
その後は直営店の店長、研修店長、エリアマネージャーを歴任しました。店長の時ははじめて仕入れ原価や人件費などのFL管理に携わり、店舗経営の基本を学びました。研修店長は、これからFCで独立する人たちに調理や運営のことを教える立場。自分が今まで経験してきたことを伝えるのが仕事です。人に教えることで知識の再確認やオペレーションの上達など、自分自身も成長できました。いろいろな人たちがいる中でコミュニケーションの取り方やほめ方も大事。教えたことができた時など、ほんのちょっとのことでもほめるとうれしそうな表情になりますし、次の動きも変わってくる。それは私も勉強になりました。
エリアマネージャーは他の店舗のマネージャーたちと意見を交換しながら一緒に店をつくっていけるのが楽しかったですね。
今の店を開業して独立をしたのは2021年、41歳の時です。その2~3年前は退職して何か新しいことをはじめようと思っていましたが、当時の上司から「20年近く働いてきてもったいないから、らあめん花月嵐で独立しないか」というありがたい言葉をいただき、グローアップ・システムを使って独立開業しました。このシステムの利点は、独立時のお祝い金300万円に加え、積み重ねた経験を活かしたまま既存の直営店を引継げること。既存店の売り上げなど経営面の状況は社内で把握できますから、自己資金と相談しつつ希望の店を検討することができます。私が選んだ亀戸北口店は、この場所で15年安定した営業をしていたため、お客様の入り状況や売り上げの見通しがつきやすかったことが決め手になりました。独立前に店長として店に入り、シミュレーションができたことも大きかったです。社員として働きながら実情を知り、独立できるグローアップ・システムはありがたかったですね。